「三国志演義」に約二百年先立つ、講釈師のマニュアル本である「三国志平話」は面白いことを企てた。


冥界の裁判官に、皇帝司馬仲相がいる。その前に続々と告訴人が現れて、自分の「無罪」を申し立てる。

第一の人は、韓信(かんしん、三国志の前の時代で孫子と並ぶと言われた男)、彭越(ほうえつ、この人も漢復興におおいに活躍)

その次は、英布(えいふ、右に同じ)である。


三人とも漢の高祖(皇帝、劉邦)のために大功を立てたのに、罪に問われて殺されている。

仲相は漢の高祖を尋問したが、罪を呂后(高祖の妻、実際に韓信を殺したのもこの人だとも言われている)になすりつけ

呂后はカイ通(最初に天下三分を考え高祖を裏切り韓信を推した人物)を証人に申請する。

これら各人の言い分けは天帝に差し出され、やがて天帝のお告げが、金甲神人(道教の神)を通じて、厳かに言い渡される。


「漢の高祖が、功臣に背いたことは明白である。よってこの三人に漢の天下を与えることにする。

韓信には中原を与えて曹操とし、彭越には蜀を与えて劉備とし英布には呉の地を与えて孫権とする。カイ通は諸葛亮 孔明にする。

漢の高祖は許昌に生まれ変わらせて献帝とし、呂后は伏皇后とする。」


先ほどの皇帝司馬仲相は、司馬懿 仲達に変身させていた。

このようにして100年余りを三国時代とし、最後に皇帝 司馬仲相がまとめておしまい。という話になっている。

ただし元末明初に羅貫中がまとめ上げ、清代に毛宗崗がいまの形に整備した「三国志演義」には、このような因果応報の色合いは、

毛筋ほども見当たらない。

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